SJJJF選手活動支援プログラムの立上げのお知らせ~全日本選手権終了後より運用開始します~
スポーツ柔術日本連盟の村田です。
スポーツ柔術日本連盟からのお知らせとお願いです。
この度、タイトルにもあります通り、黒帯の選手をはじめとして、未来の日本の柔術会を引っ張っていく可能性がある選手を支援していくための協賛金を主な原資とした、支援プログラムを立上げることといたしました。
既にスポンサーとの協議の結果、決まっているのが、
・アダルト黒帯のオープンライト
・アダルト黒帯オープンヘビー
の優勝者に毎月2万円(年¥240000円)の資金サポートをします。
これは、物品協賛ではなく、健康管理や将来の海外遠征なども見据えて、そのまま活用できるよう、銀行振込等の形で支援させて頂きます。
この支援活動を始めたいと思った背景には以下の2つの理由があります。
①現役選手が経済的にも活躍し、将来黒帯を目指す若い方々にとってのあこがれの1つの職業となってほしい。
②柔術自体がオリンピック競技を目指す上での、ステロイド問題について、選手の意識改革にも努めていきたい。
1つ目の現役選手の活躍について僕がこれまでも外部メディア等で語ってきたことであります。柔術家というのを1つの職業としていきたいというのがその根底にあります。
現在の日本の柔術業界では、黒帯のトップ選手であっても、昼間は別の仕事をしながら、空いた柔術を練習するなど、海外の様々な格闘技の選手と比べても経済的に厳しい状況が続いています。
人気スポーツの多くは、それを行う人々の数が多いです。ただ、どのスポーツも最初から人気があったわけではなく、一人のスターが出始め、それにあこがれる選手が増え、そうした選手が経済的にも成功して、また未来有望な子供たちがそのスポーツに取り組み始めるといった成長の過程があると思います。
そういったスター選手を生み出していくためには、経済的に不安の少ない状態で、選手活動や、ファンの皆さまに向けたサービス、情報発信などに注力できる環境が必要です。そのための土台として、まだ少額ではありますが、選手を支援する活動を行っていきたいと思っています。
そうして、選手が活躍していく過程の中で、避けて通れないのが、ステロイドの問題です。海外でも数多くの大会に参加し、セミナーや現地のジムへの訪問などで交流するなかで、ステロイドを強い選手でも活用してしまうことが多々見受けられました。
それを見た、未来の有望な選手もステロイドを活用するのが当たり前、そして多くの大会運営では検査も行われていないのが現状です。
これは、スポーツとしての公正公平の精神にも反しますし、柔術が広く多くの方に取り組むスポーツであってほしいという願う当連盟としては見逃せない問題です。
これでは、柔術のオリンピック化は永遠に実現されないでしょう。
そのため、当連盟では、本支援プログラムの対象となった選手には、定期的なステロイド検査を実施してまいります。その検査資金は連盟の活動費及びスポンサー資金より捻出します。
そうすることで、現在活躍する選手、そして未来活躍する選手にとっても公正公平な競技環境であることを整えていきたいと思っております。
本年度の協賛は当連盟の代表理事の僕に縁故のある方を中心にお声がけさせて頂いて終了しましたがもし、本記事を見てくださった方々で、選手の未来を応援するべく、協賛してくださる方は、個別にご連絡頂ければ幸いです。
それでは、引き続き未来の柔術界の為にスタッフ一同挑戦していきます!!
最後までお読みいただきありがとうございます。
※対象となるのは、試合が成立したカテゴリーのみとなりますので、たくさんの参加をお待ちしてます!!