道着に関する審査の厳格化と注意点について
アジアスポーツ柔術連盟(ASJJF)およびスポーツ柔術日本連盟(SJJJF)では、スポーツ柔術国際連盟(SJJIF)がルールブックで定める道着に関するルールについて、2023年7月15日開催の大会より、ルールブックの記載内容を厳格に順守して試合時のチェックを行っております。
つきましては、以下の内容について、大会に出場される選手の方は事前に確認を頂きますようお願い致します。
道着の色に関して
試合で着用可能な道着の色は、白・青・黒のみとなります。
道着の色の基準に関しては、SJJIFルールブックの第35条11項では、道着の色に関して以下のように定められています。
c) 上衣とズボンは均一色で、以下の色の基準に対応していなければならない。
ⅰ.白:スノーホワイト(純白)参照
ⅱ.青:最大パントン色: 285M 5M、最小パントン色: 286M。
iii. 黒:最大パントン色: 050505M、最小パントン色: 2323233M
上記の内容に伴い、従来は青色の道着の代用とされてきたネイビー等の道着に関しては、試合での着用を禁止とします。
道着の袖や裾の加工
道着の色の規定と同じく、SJJIFルールブックの第35条11項では、道着の色に関して以下のように定められています。
a) 柔術衣は綿などの素材で作られており、良好な状態でなければならない。
素材は、対戦相手が技を極めるのを妨げるほど過度に厚く、硬くなくてもよい。柔術衣の上衣は、単糸織物、双糸織物、金糸織物、または同様の重量の素材で作られている必要がある。
この内容は、試合をする選手双方がグリップも含めて、お互いに技を仕掛ける際に、一方に有利な状況にならないように定められている規定です。
上記規定をより厳格に順守するために、今後の道着チェックにおいては、グリップの妨げとなるような、袖・ズボンの裾、上衣の裾に本来の素材とは別のものを当てて二重に加工されているものは禁止とします。
また、キッズ選手の裾上げなどで、道着を長く内側に織り込んで加工しているものも、道着のグリップの妨げとなるため、概ね2.5cm以上織り込んで加工されているものも禁止とします。
パッチや刺繍の位置に関して
道着のパッチや刺繍の位置に関しては、SJJIFルールブックの第35条12項で刺繍や貼り付けOKな位置として以下のように定められています。
パッチ及び刺繍は、柔術衣の通常のグリップを妨げない所定の領域にのみしっかり と貼り付けることができる。端が固定されていないパッチ、または裂けているパッ チは除去される。
柔術衣のパッチ規定は以下の通りである。
(※画像の青色の位置がパッチの貼付け及び刺繍OKな位置となります。)
上記の規定から、画像青色部分以外にあるパッチや刺繍でグリップの妨げとなるものは、道着チェック時に禁止となります。
(例:奥襟のタグや肩の内側部分のパッチ。)
また、青色の部分にあるパッチについても、破れている状態などの選手の怪我などにつながるような状態の場合は、道着チェック時に外すように指示される場合があります。予めご了承ください。